気分転換の方法はたくさん持っていますか?ふと気がつくと、電車通勤で家と会社を往復していて戸外にいる時間が殆どなかったり、忙しさにまぎれて空を見上げることをしばらく忘れていませんでしたか?週末おいしい食事を食べたり飲みに行くのもいいですが、たまには趣向をかえて少しだけアウトドア気分を味わい、自然を感じるおでかけをするのもおすすめです。
実は星空を見るのは泊りがけでなくても日帰りのツアーがあります。
楽しく見るための準備
星空が見える場所は山や高原が多いですね。季節に関係なく、今住んでいる場所の感覚で服装を考えると寒さで星空に集中できなかったり、帰ってきたから風邪をひいてしまうことも。楽しい小さな旅にするために少し準備をしていきましょう。
バスツアーは出発地から目的地の往復移動が楽なのが強みですね。因みに上高地の場合夏でも最低気温が10度を切ることがあります。寒さ対策として具体的なものはまず脱ぎ着ができる1-2枚プラスの上着です。星空を見ている間は歩き回りませんから想像以上に冷えてきます。
プラスの上着には1枚はフリースのような保温性のあるもの、1枚は風を通さないタイプの上着を準備するといいでしょう。風を通さないものはフード付のレインコートでも雨や霧対策の兼用になって便利です。それから毛布やブランケット。
大きさは個人差で考えればいいですが、寒い部分にピンポイントでかけられて便利です。そして敷物。芝生や地べたに座ったり寝そべったりする場合は必需品です。郊外は霧がでると雨が降っていなくても草やベンチなどは湿っていることがあります。
また一旦星空を見始めますとあまり体を動かさないので、お尻が痛くなったり腰痛の心配がある方はミニクッションか、丸めてクッション代わりに使える服があると安心です。しばらくすると案外足先や手先が冷えてきます。
本格的でなくても余分な靴下や手袋が1ペアあるといいです。そして帽子です。防寒対策にもなりますし風や霧もきになりません。
ツアーの選択
日常生活圏から出れば既に旅気分になり、しかも夜の星の世界が見られればもう気分転換はかなり成功します。また日帰りツアーなら2回3回と参加する機会があるでしょうからそれほど深く悩む必要はありませんね。ただツアーに参加する目的がある程度決まっている方はツアーの内容を確認しておくといいです。
例えばガイド解説付きの有無。別に星座のこととかは知らなくていいからとにかく静かに星空を眺めたいならガイドなしを選んだほうがいいです。逆に星を見ながら、もしくは見る前にレクチャーを聞きたいなら現地のガイド付きのツアーがいいですね。
写真をたくさん撮りたい方は「写真撮影会」や「写真が撮れます」といった内容を選んだり、心配であれば写真が取れるかどうか確認した方がいいかもしれません。というのも参加者の方々はみんな寝転んで空を見上げます、という目的のツアーの場合、その間を歩いて回るのは音もしますし難しいですね。
撮影会ツアーなら新しい趣味の仲間が見つかるかもしれませんし、ツアー後の情報交換につながることもあります。
駒ケ岳ロープウェイの星空観察会ツアー
ポケカルが主催しているツアーです。テーマは天体観測および星空観察に日帰り温泉です。夜間特別運行となる全長1700メートル余りのロープウェーで駒ケ岳を登り箱根園の星空ガイドの解説で360度、遮るものの無い夜空を鑑賞できます。
星座早見盤をプレゼントされるそうなので、旅の思い出になりますね。
東京駅を昼少し前に出発するので星空を見るのも体力のゆとりが持てるでしょう。
星空撮影会
光川十洋講師が同行し、星空を撮るテクニックのレクチャーを受けながら観察できるツアーがあります。「クラブツーリズムの旅」ブランドで紹介されています。新宿アイランドウイング集合で群馬県安中の碓氷第三橋梁、通称めがね橋で有名な重要文化財の場所が目的地です。
光川十洋講師は数々の自然の風景を撮りフォトインストラクターとして分かりやすい解説で幅広い人気を集めています。フレームから覗いた星空をお土産にしたい方、普段なかなか写真の講習に出る機会が無い方には実地研修のいい機会になりますね。
0泊2日。標高約2000mからオリオン座流星群を鑑賞する
「クラブツーリズムの旅」ブランドで紹介されているツアーです。上野駅や新宿駅が出発地です。0泊2日ということで事前か又はバスの中で少し休んで星空観察に備えるといいですね。目的地は白樺高原ホテルです。このツアーのいいところは観賞前に星空レンジャーによる天体解説があるので、観察はじっくり各自のペースで楽しめるということです。
また0泊ですが観察場所といってもホテルが会場なので、寒くなったらホテルの休憩室に入れるようになっています。また最後に冷えた体を大浴場で温められるそうです。一見強行軍のように見える0泊2日という響きですが、その点かなり配慮があるので星空観察時に一番ありがちな寒さの心配が解消されています。
東海地方から出発のナイトツアーでヘブンスそのはらへ
信州阿智村の富士見台高原にヘブンスそのはらはあります。
ゴンドラで1400メートル地点まで上がって見るの星空は、環境省の全国星空継続観察で「星が最も輝いて見える場所」の1位に輝いたお墨付きの情景です。
時間になると照明が一斉に消え、星の世界にとけ込むことができます。クラブツーリズム株式会社の企画です。出発前にヘブンスそのはらのサイトの「ヘブンスなう」をチェックしてみましょう。満天率や星空鑑賞プログラムが紹介されています。
星のお兄さんの解説があります。
時期やリスクはあります
自然が相手のツアーですからやはり天候に左右される可能性があります。ツアーの規模や内容により、ツアーそのものが中止や延期になる場合と、星空観察を別の目的地に変更して開催するツアーもあるようです。これは事前に確認しておくといいでしょう。
日帰りという気軽さがあり一人でも参加できるツアーが多いようですから後は行きたいと思った時にその時期に参加できるツアーを楽しむというくらいの心持ちでいるといいかもしれません。その他関東から北海道や関西など遠出の旅行をした際も、星空ツアーはチャンスです。
各地の旅行会社で日帰りツアーを開催していますから、旅行先でみる素敵な星空はまたきっといい思い出になります。例えば京都発で和歌山に行き、星空コンサート付でのふたご座流星群観望会(クラブツーリスムの旅)があったり、北海道の知床清里町では宇宙展望台から星空を観察できるプラン(アクティビティジャパン)なども紹介されています。
日帰りでも所要時間が2時間前後から一晩と幅がありますので、予算も2-3千円から1万円強と少し幅があります。夜のイベントですから夕食の有無も一応チェックしてお腹がさびしくならないような準備をして日常生活からちょっと抜け出す旅にでかけましょう。